場所:スラムの救済教会】by ライル [場所説明] [Reload]
Ω冒険者 1人 : ◆パレット
◆スラム > パレットの後姿だけが、ただスラム街に残る…) [Tue 24 Jun 2003 20:23:40]
パレット > (幾度も幾度も救われて、なのに何も返せずにいる。まだ。だから、何か返せるよう、強くなりたい。弱いから、強くなりたいと思えるんだ。握ることの出来る手があるのがひどく嬉しかった。ただ、一つ、残した蟠りを置いて。) [Tue 24 Jun 2003 20:23:36]
◆スラム > ライルの後姿だけが、ただスラム街に残る…) [Tue 24 Jun 2003 20:21:09]
ライル > (雨が冷たい。其れよりも冷たかった己の体。今は違う。心も体も、温かいから。救われたような、そんな自惚れ。過去は変わらず、己にのしかかるけれど。…少し。自分のために、生きてみようと。母と、友人と、空へと想った。) [Tue 24 Jun 2003 20:20:58]
◆スラム > ダレカの後姿だけが、ただスラム街に残る…) [Tue 24 Jun 2003 20:20:01]
ダレカ > (外はしとしとと雨の振り続く夜だけれど、その冷たさを以ってしても彼らの熱は奪えまい。むしろ今まで流した涙の分を潤してくれる様にさえ思え。二人に手を引かれ、浮浪者のオジサンに軽く手を振って。勢いの良くなった友達について、ふらふらと去ってゆく。) [Tue 24 Jun 2003 20:19:58]
ライル > 笑ってんで止めてぇよ!(言えば、オジサンが。「そうだねぇ」とか、ダレカに相槌。もう、もう!)〜〜ッ…知らんッ!(ふてくされたように言って。友人に体重を預け、彼同様にダレカの手を引っ張った。に、と笑んで。友人に抱えられ、扉へと。) [Tue 24 Jun 2003 20:17:53]
パレット > (もう嬉しくて。嬉しくてどうしようもない。喚く友人の言葉も聞かず、駆け出しそうな勢いで、併し流石に其処までは。勢いだけは立派だった。ぐい、とダレカの手も引っ張って。)お祝いお祝い!(お祝いと言うよりもお祭り気分。扉へ向かって。) [Tue 24 Jun 2003 20:16:03]
ダレカ > あっはっはっは、 (隣に薔薇が咲き誇っていますよ、とか、寝惚けた眼の浮浪者に唐突に話振って。男はヘラヘラとその微笑ましい様子を笑って眺めて居るのだった。) [Tue 24 Jun 2003 20:13:28]
ライル > (ダレカの笑顔に笑顔を返した。にっこりと、赤を細めて。)………できるだけ、ガンバル。(吸血。きっと、まだ、慣れないけれど。頑張れると、そう思った。──…と。)ぅわ!?(ひょぃ、と体が浮く。)ッ、アホかぁッ!!(降ろせ、と。美術館とエライ違い。恥ずかしいから!) [Tue 24 Jun 2003 20:10:07]
パレット > (悲鳴上げた友人に、にへらぁ、と笑って、悪びれた風のない顔。)わっり!怒ンなって!(声が無駄にでかい。にっぎった手を離す代わり、有り余った力。ひょい、と友人抱き上げようと。) [Tue 24 Jun 2003 20:07:00]
ダレカ > 俺よりも、ライル君のが診療所行きだよなぁ、 (ははは、青年に腕を引かれながら、少し寄り掛かりつつ、) これからは、ちゃんと飲もうね、 (血。上げられるときは出来るだけ、俺ので良ければ飲んでくれて良い。笑って、ふわりと歩き出す。湿ったシャツが冷たく感じた。己に熱が戻ってきた証拠。) [Tue 24 Jun 2003 20:06:50]
ライル > いっつぁ!!(腕。痛みの感覚が戻ってこれば、深い其れはパックリ開いてる。)パレット!おま、痛い!!阿呆!(思いっきり握って!と、悲痛な叫び。響かせるも、急かす様子に、へらりと笑んだ。)大袈裟やなぁ…(嬉しかったが、憎まれ口。ダレカへも、笑んだ。先ほどの謝罪ではなく。)……ありがとう。 [Tue 24 Jun 2003 20:03:03]
ダレカ > (足り無い脳にもちゃんと血は巡って来たようで。コキ、と首傾げて鳴らしながら、少年の謝罪に、) ――そー、だね。 (うん、となにやら満足げに頷いて。己が役に立てて、よかった。胸の内で思いながら。青年の右手に掴まれて。) ……よぉし、 (復活祝い、ね。大歓迎だ。立ち上がって。) [Tue 24 Jun 2003 20:01:18]
パレット > ゆっくりしてる暇はないぞ!帰ってライルの復活祝いだー!(一人、喧しくはしゃぎだした。さっきまでの涙は床に落ちた分だけ。其れもじきに乾く。浮かれていた。どんなに近くに居てもあと一歩遠かった友人が、手を伸ばせば届くところにいるから。左手はライルの手を。右手はダレカの手を。握って、ほらほら、とせかす。)まだ歩けねぇンなら担いでやるから!(血を舐めて、元気があまっている。) [Tue 24 Jun 2003 19:58:52]
ライル > (ダレカの声と姿に、は、と、息を吐いた。)……行かんでええん…?(診療所。言えば、再び。)…ごめん……(小さく謝罪を。) [Tue 24 Jun 2003 19:55:58]
ダレカ > (前とは違って薬も飲んだ。半刻もすれば普通に動けるだろうて。診療所には行かなくても大丈夫。……先生が怖いから行きたくない、と云うのも有るけれど。それは内緒だ。) [Tue 24 Jun 2003 19:55:14]
ダレカ > (段々と、手の先にまでじわりじわりと熱が染み入る感覚。戻ってきた。) ――ン、……いやいや、大丈夫だよ、ライル君。 (ゆっくり、上体起こす。ふぅ、ともう一度息をつけば、長椅子にゆったり座った格好。) [Tue 24 Jun 2003 19:53:49]
ダレカ > (少年の口が離れて、そうしてその手で押さえられれば、傷口は扉が閉まるように塞がっていった。この位の傷ならば、やたら丈夫な身体は直ぐに再生する。混ざった血の為せる業。ただ、その間際に青年に肩口舐められ、ビク、と反応。どうにも、妙な痺れがしていかん。) ……は、ふ、……、  [Tue 24 Jun 2003 19:53:20]
パレット > (ぎゅ、と帽子しっかり被って。外は雨降るスラム街。)まぁっかせなサイ!(友人の慌てた姿が、何故か嬉しい。もう、手の届かないところに居る彼では無いからだろうか。ただ、自分も男一人抱えていける力を常に持ってはいない。ライルが口を離した後も未だ溢れるダレカの血、失敬、と舐めた。) [Tue 24 Jun 2003 19:50:38]
ライル > ご、ごめんな、死ぬな!?(思考は過去を見るから、必死。青年を抱えて診療所へ行きたいところだが。身長差が。)ぱ、パレッ…!(どうしよう、と。涙目。) [Tue 24 Jun 2003 19:47:11]
ダレカ > ……ぅー…ン……、 (大変だぁ、とか、風が拭く小さな声。薬は直ぐには効いてはくれぬ。間接キスか、確かに。二人の様子に笑いたかったが、未だ血の足りぬ己は、) ……ぁは……、 (奇妙な音が洩れるだけ。) [Tue 24 Jun 2003 19:44:27]
ライル > わ……!?(力無い体、必死で支え様と手を伸ばす。)ご、ごめッ……!(言葉が続かない。舌が上手く動かない。あわあわと、未だ血を流す肩を両腕で押さえた。右腕のみに嵌められた革手袋が赤くなった。焦る。間抜け。友人の声に、う、と。唇を拭いたくなった。) [Tue 24 Jun 2003 19:33:54]
パレット > 良かった、ナ(生きてて。皆生きてて。役立たずが微笑んだ。屈んでダレカの顔覗き込み、にぃ、と笑って)大変だぞ、ダレカ。(吸血人を二匹も餌付けして。それから、ライルへと向けた顔は、いひひ、と悪戯な表情)間接キス。(ほざいた。) [Tue 24 Jun 2003 19:32:21]
ダレカ > (と、右手が、芋虫の這うようにズボンのポケットへ。中から取り出したのは白い錠剤。増血剤。ヨハネ先生の隙をうかがって、包帯を余分にもらうついでにちゃっかりいただいていたのだ。役に立った。丁度。) ……ぁう、 (半開きの口にそいつを放り込んだ。苦い。不味い。無理して飲み込んだ。) [Tue 24 Jun 2003 19:31:17]
ダレカ > ――ふぁ……ッ、 (欠伸のような、鼻から抜けた声。ずるずると二人を抱く腕は力が抜けて垂れ下がり、――どさ、と、側にあった椅子に座り込む形。ぐったり、足りない背凭れに首を仰け反らせて四肢の弛緩したような姿を晒しておったが、ヒク、と肩が動き。) ……ぁ、…う、ン、……、生き…てるよ……、 (はは、と力無く笑う声は掠れていて。ゆっくりと身体を起こし……くらり、と視界が霞んで無理だった。) [Tue 24 Jun 2003 19:28:32]
ライル > (二人の気持ちが分かるから。伝わるから、吸う力を一瞬強める。しかし。)ぅ………ッ!(ぐ、と、牙を引き抜いた。口を肩から離す。)…げほ!!げほ、ぅ、えッ……!!(何度も咽て、荒い呼吸を繰り返す。はぁ、と、息を吐いた。落ちついて。)今、は……(是が、己の限界。言えば、腕の力を込めた。)……ダレカ、生き…てる?(聞かずとも分かってる。其れでも不安だった。肯定の言葉を、本人から聞きたくて。) [Tue 24 Jun 2003 19:24:26]
ダレカ > (流れる血が、無駄で無いと。) ……は、…ぁッ、……、 (命の糧になると、知った。) ……、――ッ、……――……、 (また、熱が引いてゆく感覚。何度も息を吸い、噛み締める様にして、堪えた。お願い、生きて、と。) [Tue 24 Jun 2003 19:19:26]
パレット > (は、と短く息をついた。再び下ろした瞼、とん、と額をダレカの肩に預け、ライルの手を握り、頑張れ、と。頑張って、ちゃんと生きろ。有難う、とまた、呟いて) [Tue 24 Jun 2003 19:16:44]
ライル > ……ッ…ごほッ…(友人へと、視線。向ければ。)…んぐッ……(押し付けられれば小さく呻いて。流れでる其れを、喉に流す。)──…ッ……(咽かける、が、耐えた。青年の手に感謝しつつ、抱き付く腕に力を込めて。) [Tue 24 Jun 2003 19:14:00]
ダレカ > ……不味、いとか、…美味し、い、とか、じゃ、無いからッ! (血なンて。しかしそれは君達の生きる糧。少年の頭の後ろに己の手を当て(少々酷いとは思ったが)、肩口に押し付け様と。) [Tue 24 Jun 2003 19:09:49]
パレット > (そろりと、瞼上げて。咽る少年の、握ったままの手を引っ張った。)ライっ!(自分も久方の食事には咽た。その理由はわかるから) [Tue 24 Jun 2003 19:09:26]
ライル > (久方の感覚。肉と、血の。思考が過去に流される。記憶の波に沈む。)──…ッ、ホッ!(喉を焼いた血の味と香り。とっさに口を離し、咽た。喉を押さえる。)ごほッ!けほッ……!(纏わりつく其れが気持ち悪い。咳き込めば、涙目。弱音を吐きかける唇を噛んだ。) [Tue 24 Jun 2003 19:05:51]
ダレカ > あはは、大丈ッ……――ンぁッ、 (さく、と牙が己の肌に打ち込まれるのが解る。少年へと笑いかけていたがゆえに、思わず情け無い声。恥ずかしい。腕の中の二人にやはり、しがみ付くように。痺れが全身に走った。) [Tue 24 Jun 2003 19:04:33]
パレット > (人の肩口に噛み付く様は端から見ると痛々しい。自分でやってて気付かないのだからもう。臆病者は思わず目を瞑った。) [Tue 24 Jun 2003 19:02:48]
ライル > あ。(成る程、と。ぎゅ、と、青年のシャツを掴んだ。)……多分…ちゅーか、絶対…痛い、と…(思う。言えば、そのまま背伸び。身長差。)………(寸前、思いきり抱き着いて。牙を青年の肩口へと、食い込ませる。) [Tue 24 Jun 2003 18:59:18]
ダレカ > (熱いな。二人を抱きしめておれば、己の身体が酷く冷たく感じる。羨ましいくらい、二人とも、熱い。その内己だけ蕩けてしまいそうだった。――新しい、幾筋も斬り傷が走る左肩、それでも前に青年が噛んだ跡は消えては居ない。二つの窪んだ穴。おとこはただ、二人を抱いて、ニコニコと食事を待つだけ。) [Tue 24 Jun 2003 18:57:29]
パレット > (ぎゅう、と、青年の白いシャツ握って。手の甲で涙拭い、見上げた先には十字架が掛かっていて。視界の端で困ったような瞳見れば、ダレカの背中越し、腕を回して指し示した肩口。自分がつけた牙の痕。) [Tue 24 Jun 2003 18:54:56]
ライル > ………(言った、ものの。五年間成さなかった行動。どこでも、との声に戸惑いの色を目に宿した。)……(ちら、と、潤んだ瞳をパレットへ向けた。) [Tue 24 Jun 2003 18:51:38]
ダレカ > どこでも、良いよ、 (フフ、と少年に微笑を向けて。青年の声を耳に受けては強く抱きとめて、うン、と頷いた。) [Tue 24 Jun 2003 18:48:53]
パレット > (喉が渇いたと。其の声で、其の唇で漏れたのを聞けば、一気に力が抜けた。疲労感とは違う。どうしようもない安堵感だ。泣いてるまま、にへ、と、阿呆みたいに笑った。自分が救われたような錯覚。今は僅かな風にも押されて揺れそう。握る手。黒い目の友人が広げる腕に、凭れた。有難う、と、耳打ちして。) [Tue 24 Jun 2003 18:47:24]
ライル > ッ……(抱きしめられれば、背が悲鳴を。それでも。)アホ、痛いっちゅーの……(笑顔。情けないままの其れを浮かべた。涙は零れ続けてるから、情けなさ倍増。もう、本当に。)……大好き…(言い飽きないセリフを知った。) [Tue 24 Jun 2003 18:46:02]
ダレカ > よしッ! (似合わぬマジメ面は少年の声に見事なまでに打ち砕かれ。代わりにあるのは満面の笑み。もう、両腕広げ、少年と、その親友とを一気に抱きしめ様と。) [Tue 24 Jun 2003 18:40:33]
ライル > ……ダレカ…(青年の声に、虚ろな目で二人を見遣った。己への気持ちが、分かるから。痛いくらい分かるから。)……大好き。(言えば、涙が頬を伝った。もう、心の底から。好きだと思えた。友人も、青年も。好きだから。生きたい。)……ダレ、カ…(虚ろな瞳。蒼白な顔と、共に向けた。)……喉、乾い、た………(生きたい。思えば、自然と口が動いてた。) [Tue 24 Jun 2003 18:38:26]
パレット > (流した涙で溶けてしまいそうなくらいに体の内が痛い。諦め悪く縋るしか出来ないことの無力さ。どれだけ助けられても、助けることの出来ない悔しさ。自分は存在する価値がありますか、と髪に尋ねた日もある。其れでも、価値はなくとも無駄であろうとも、縋る。答えは決まっていた。彼が過去を打ち明ける前から)ダイスキ、だから、に、決まって…っ(血で滑るたび手を握った。大好きだから置いていかれたくない。死なせたくない) [Tue 24 Jun 2003 18:36:21]
ダレカ > (君達は、お互いに、そンなに思い合って居るのに。一緒に居てはいけないとでも云うように、どうにも歯車は噛み合ってくれない。祈っても駄目なんですか、神様。) 自分で、自分の命を奪っちゃ、駄目だ。 (雨は、針が降るようにさらさらと窓を滑る。どうしていつも、雨なのだ、こンな日は。) ――君がそのまま死ぬとか云ったら、俺の腕掻き斬って血ィ飲ます。無理矢理にでもだ。 (ギリ、と底無しの黒を向ける。) [Tue 24 Jun 2003 18:30:51]
ライル > ……(拳包む暖かさに、瞳を細めた。優しいから、彼は。何処までも優しいから。ここで頷けば、また傷つける。はぁ、と息を吐いた。)……パレット…なんで、普通……?(過去を、話したのに。親を慕う彼へ、話したのに。手を、掲げた。腕から伝った血に染まって、あの日のモノの様。)オレは……(殺したんだよ、と。小さく続けた。そうして、青年へと向き直る。)……怒って、る?(己の矛盾に。聞くまでも、なかったかもしれん) [Tue 24 Jun 2003 18:28:32]
ダレカ > (己は、少年の過去を知らない。何も。少年がどれほどの傷を負って生きてきたかなど欠片も知らぬのだ。男が知っているのは、己に「パレットを泣かすな」と云った彼と、そのクセその友を置いて逝こうとする彼だ。生きたくないのか。そんなに、死に急ぎたいのか。そうだ、男は過去を知らぬ。だからなンとでも云える。少年の言葉は兎も角残酷だ。) …………自分で、命縮めるの、…いい加減に、しなよ。 (ぼそり。) [Tue 24 Jun 2003 18:19:23]
パレット > …っひぐ……(嗚咽漏らして、強すぎるほどに握った手を、ゆっくりと力弱め。ずる、と、血が滑りをよくして、完全に離してしまいそうになる。ば、と慌てて掌を握った。)だった、ら…っ!少し、でも、長く、一緒に、居ようよ…ッ(自分より年下の彼を先に逝かせたりはしない。そう思うのに口に出た言葉は弱気だった。自分には、力が無い。) [Tue 24 Jun 2003 18:17:51]
ライル > パレット………(流れる涙が赤に映る。また泣かせた。また傷付けた。もう、痛みすら忘れて。)………(黙る。ここにいれば、きっともっと傷つけるから。)…限界、やから…(体力が。もう、五年経ってる事は彼も知ってるはず。)……どっち、みち…置いて…逝くのに…(小さい声。優しい友人へと、紡いだ。残酷な言葉。) [Tue 24 Jun 2003 18:14:03]
ダレカ > (そうして、友を離すまいとしておる青年にそっと手伸ばし。傷、開いちゃうから。そう云って、力を緩めるよう促した。大丈夫、彼は逃げないよ。勝手にだが、そんな事を。) [Tue 24 Jun 2003 18:08:45]
パレット > (瞬きをして、視界がはれる。代わりに床に落ちた雫と。声に送れて其の姿見止めれば、安堵からか何か知れず、更に目は潤んでまた視界を曇らせた。)っ…頼む、から…ッ(もう。大切な人においていかれるのは嫌だ。友人の腕に滲んだ血が、掌にべったりと張り付いた。) [Tue 24 Jun 2003 18:08:21]
ライル > ッ………!!(じわ、と、血が滲む。開いた傷口が痛みを増やすのに、心の方がずっと痛かった。)ぅ、ッ……(堪えきらない呻きは、其のどちらのせいで漏れたのか。わからん。)……そ…や、ね…(彼の友人に同意を示す。情けない。泣かせたくないのに、泣かせてしまった。) [Tue 24 Jun 2003 18:05:25]
ダレカ > (タス、と軽い足音。滴る雫がぽたぽたと軌道に落ちた。優しくて痛い友の叫びが聞こえて、眼を細める。) ……ライル君、君がパレット君を泣かせちゃぁ、…駄目じゃ無いか……、 (情け無い笑みを浮かべて。) [Tue 24 Jun 2003 18:02:31]
ライル > ッ……!!(は、と、大きくなった雨音に、歪ませたままの顔を上げた。視界に映る人物に、暗い赤を見開く。)ダ……レ、カ…(びしょ濡れは此方も同じ。蒼白な顔、ゆぅくりと逸らした。いまだ放ったらかされる荷物が、寂しげに蝋燭に照らされる。) [Tue 24 Jun 2003 18:00:19]
パレット > 馬鹿野郎ッ!!俺を置いてくなよ!!(怒鳴る声。何かに言って、結局はそうなんだ。自分勝手なんだ。そんなことはハナから解ってるから。ギリ、と、掴んだ腕は放すどころかいっそう強く握る。自分がわがままだと知っている。其れを武器にして友人を繋ぎとめたかった。視界が潤んで歪み、もう一人の友人の姿が捉えられない。) [Tue 24 Jun 2003 18:00:10]
ダレカ > (あぁ、ココに居た。溜息混じりの、しかし何処か安堵した声は洩れる。雨音が一瞬大きくなって、そうしてまた静かに閉じられた。びしょ濡れの男。眉を垂らしたまま、ふらり、二人の元へ。) [Tue 24 Jun 2003 17:56:26]
ライル > ──…ッツ!?(びり、と、電撃の様な痛みが走った。悲鳴と共に息を飲む。)ッ、ぱ、れッ……!!(離せ、と。痛みに顔を歪めて、言外に言う。自分から振りほどける力は無い。) [Tue 24 Jun 2003 17:54:41]
◆スラム > (街の寂れた場所にダレカの人影が訪れる…) [Tue 24 Jun 2003 17:54:23]
パレット > (強くなくて?自分が本当に強いと思う人間はどれほどだ。弱さは、知っている。少年の姿は余計小さく見えて、其れは逃げるようにも見えた。逃げる、だと?逃がさない。自分で作った檻から引きずり出してくれたもう一人の友人が、逃げる自分を引き止めてくれたように。きっと、彼ほど力はなくても。がし、と、腕を掴もうと。怪我していようが、知ったことではない。怪我は治療すれば治る。逃がせばもう手を尽くしても戻らない。) [Tue 24 Jun 2003 17:50:16]
ライル > …………(言葉、紡ごうかと動いた唇はしかし、彼の声に閉じられた。)………(彼の不安げな瞳は、何を想ってだろうか。其れすらわからん馬鹿一匹。八の字に眉を寄せ、笑んだ。酷く冷静な自分に驚き乍。)……ごめん。(彼には、絵描きの友人がいる。彼を救った友人が。)……強く、なくて…(ごめん、と。乗り越える強さは、持てなかった。情けない。)ダレカ…にも…(言いたかった。た、と、一歩。引きずるように靴の底が。) [Tue 24 Jun 2003 17:42:07]
パレット > ………(此処は。そうだ、確か。この場所は。)…お前、も、乗り越え、ろよ…っ(ぎゅう、と絞り出した声。此処で会った男の台詞を借りる。故に、お前“も”と。)お前も、乗り越え、てよ…(拳をゆっくりと下ろして。声は震えながら懇願していた。俯きもせずしっかりと赤は友人を映して。言葉を紡ごうとする唇に目を逸らしたかったけれど。) [Tue 24 Jun 2003 17:36:04]
ライル > …………(こうなると、思った。だから、何も言わずに行こうと思ったのに。)……パレット…(拳。驚きや恐れに目を閉じる事もせず、名を呼んだ。彼の名。)……………(残酷な別れの言葉。紡ごうかと、唇が微かに動く。) [Tue 24 Jun 2003 17:29:48]
パレット > (扉を叩いた掌がじぃんと痛む。その痛みにすら苛立ちを覚えて。其のまま、ぎゅ、と拳を握った。上げた顔の、血の気の失せたような蒼白な笑みに。ぶん、と、其の拳。打ちつけようと、其れは感情任せに。)ッ………(触れるか、触れないか。僅かの間をおいて、寸止め。握った拳に血が滲むほど。震えて) [Tue 24 Jun 2003 17:26:12]
ライル > (鳴り響く音に、肩を竦ませることすら出来ず。続いた言葉にも従えなかった。ゆぅくり、顔を上げる。情けない笑みを、彼に向けた。似合わん形相の、彼に。)……大丈夫…(繰り返す。またも答えになってなかった。其れは返事と云うより、己に言い聞かすような。背中の傷が痛い。) [Tue 24 Jun 2003 17:21:02]
パレット > 何が、何処が大丈夫なのか、言ってみろ!(怒鳴れば、今出てきたばかりの教会の扉をバン!と強く叩いて。脅すような音を立て。)人と話すときは目を見ろ!(更に張り上げた声。雨の中屯する浮浪者の幾人かが此方を見るが矢張り其れは背景の一つで。説教をするのは彼の役割のはずだ。自分じゃない。) [Tue 24 Jun 2003 17:17:02]
ライル > (友人、と、未だ呼んでも良いのか。其れは考えず、彼の言葉に鼓膜が震えた。力強い其れだから、耳だけでなく胸をも打つ錯覚。首を振った。唇を噛む。)………だ、いじょ…ぶ……(一人でも。大丈夫なわけないのは己で分かってる。だからこそ。知った人の死は、知らなければ希望が持てるものだから。)……(目が、合わせられない。湿った床を赤が映す。) [Tue 24 Jun 2003 17:11:51]
パレット > (どさ、と湿った床に落ちた荷物。見向きもせず。赤が色味を増して睨んだ。無言で訴えかける。)…………お前が何処か行くなら俺もいく(彼が何故自分に黙っていこうとしたのかは大雑把には解った。理解もできた。納得は出来ていない。其れは子供のような感情だ。理不尽なまでに苛立つ。)お前は一人じゃ生きれない(両親は断食に、二人でも耐え切れなかったのだから。)お前を一人で行かせない。 [Tue 24 Jun 2003 17:07:14]
ライル > (深い傷を負った腕は簡単に荷物を手放した。痛みに一瞬、顔を歪めて。)………どこ、か……(友人の問いに対する、答えになって無い答え。俯いたまま紡げば、其れは酷く小さかった。そうして、再び黙る。立ったまま故、体を支えるので精一杯のはずなのに。その辛さすら、忘れ友人の声に胸を痛めた。) [Tue 24 Jun 2003 17:00:53]
パレット > 何って聞いてンだよ。何処行くつもりだったンだよ。(静かな口調の中で、ギ、と犬歯を噛み締めた。掴んだ其の荷物を、腕の力で引っ張って。怪我人を労わる様に?そんな風情は微塵もなく。) [Tue 24 Jun 2003 16:56:36]
ライル > あ……(呆けた声が零れた。まだしっかりと意識を掴めて無いかのような。)…………(黙る。言葉が出ない。人影にも気付かなかった。振り払って走ることも出来ず、ただ、暗い赤を逸らす。) [Tue 24 Jun 2003 16:53:30]
パレット > 何やってんだよライっ!ちゃんと寝てなきゃ駄目だろ!?(つい先日診療所に運び込んだばかりの友人。付き添い無しで歩き回って良い傷ではなかったはずだ。そうして、目に留まる荷物に。鷹揚に顔を顰めて其れを掴もうと。)何、其れ。(家出のガキみたいな荷物。声は心配の色から苛立ちへと変わり。表れては帰った人影、袖擦り合うも多少の縁だが、今は。友人の井出達ゆえに、風景の一つで。) [Tue 24 Jun 2003 16:50:23]
◆スラム > オレンジの後姿だけが、ただスラム街に残る…) [Tue 24 Jun 2003 16:47:56]
オレンジ > 私が来るとこるでは…ないか…(女はすぐさまここから立ち去った) [Tue 24 Jun 2003 16:47:53]
オレンジ > 悲しみに満ちた声が聞こえる…(女はまたもや何かに吸いよされるように教会へと足を進めた) [Tue 24 Jun 2003 16:45:46]
オレンジ > (女は何かに引き寄せられるように救済協会の前に立った) [Tue 24 Jun 2003 16:43:09]
ライル > (長らく呆け過ぎたか、すれ違う前に彼だと気付けなかった。傘を持たぬ己は濡れ鼠。乾くのも待たずに席を立ったのは、彼に逢わない為だったのに。揺れた三つ編みに、此方も勢い良く振りかえった。)………ッ、パレ……!(虚ろな赤が丸くなった。雨の冷たさに蒼白さ増した顔には驚愕の色が。) [Tue 24 Jun 2003 16:41:56]
◆スラム > (街の寂れた場所にオレンジの人影が訪れる…) 『[ 』 [Tue 24 Jun 2003 16:41:10]
パレット > (ギィ、と、中の先客よりも先に扉を押し開けて。泥を撥ねた爪先を見ながら、雨の唄が教会の中へ少し、流れ込んだ。視線が、己の爪先から中から出てくる人物の其れへと移り、小さく会釈などして道をあけようと。)……。(一呼吸置いて。ば、と其の顔上げれば赤い目は見開かれている。) [Tue 24 Jun 2003 16:38:26]
ライル > (何も受け取らず、さっさと診療所から離れてここに来たのは、何故だったか。もう忘れた。何かを祈りに来たような、そんな気もするけれど。彼を泣かせる己が彼の幸せを祈るのは、きっと滑稽だろうから。止めた。)………(最後まで、無言。席を立った。行こうか、と。少しの迷いを吹っ切って。扉へと向かった。その外の気配にも、気付かずに。) [Tue 24 Jun 2003 16:34:25]
◆スラム > (街の寂れた場所にパレットの人影が訪れる…) 『(未だ教会の外、声が擦る。雨の歌を歌う声。ぱしゃん、と水を蹴る音はもう扉の近くで。傘を立てる音。)』 [Tue 24 Jun 2003 16:32:48]
ライル > (雨音が耳に五月蝿い。まだ夜まで時間はあろうに、ひどく薄暗い視界。祈るわけでもなく、ただ、並ぶ長椅子に腰掛けた少年が一人。)…………(見つめる先は、神像でも、ひび割れたステンドグラスでも何でもなく、己のつま先。手当てを受けた傷口が酷く痛んだ。)……(無言。己の少ない荷物を手を抱えて。友人に、過去を話したから。もう、彼には逢えない。黙って去ろうかと、そう思って。)………(蝋燭の火が、祭壇で揺れた。) [Tue 24 Jun 2003 16:30:19]
ライル > 【 ライル は スラムの救済教会 へと場所を移動した… 】:移動 [Tue 24 Jun 2003 16:24:37]
◆スラム > (街の寂れた場所にライルの人影が訪れる…) [Tue 24 Jun 2003 16:24:18]
◆スラム > の後姿だけが、ただスラム街に残る…) [Tue 24 Jun 2003 13:22:58]
> (フフン、と機嫌良さそうに鼻歌を紡ぎ。……そして数分後、其れは怒号に変わる。食費、即ち命を賭けた戦いの中――) [Tue 24 Jun 2003 13:22:52]
◆スラム > の後姿だけが、ただスラム街に残る…) [Tue 24 Jun 2003 13:21:08]
> (扉の外。噛んだ舌に、娘が思わず口を押さえた事など――…男は知るまいて) [Tue 24 Jun 2003 13:21:06]
> 日夜さんですな。わっちはアトレッタ。BLUE CRYSTALのアトレッタ=リファると言います。(ぺこり、お辞儀を。所属まで述べたのは何か意図があってのことか。何処か悪戯な笑みを浮かべては扉を開いた。雨音と湿った空気と軋む音と。娘は外へと、足を踏み出した。そして扉は、閉まる。) [Tue 24 Jun 2003 13:20:05]
> おゥよ。別嬪さんなら何時でも歓迎だ。 (口元緩め、そんな事を宣巻けば。娘から視線を外し店主へと歩み寄る。此処から先は戦場だ。値段の交渉と云う名の、男に取ってみれば命を掛けた戦い。戦に身を投じる寸前、ふと気付けば) ……あァ。嬢ちゃん、名は? 俺は日夜[ひぐらし]ッつぅンだけどなァ。 [Tue 24 Jun 2003 13:15:09]
> (に、と笑みにてそれに応える。髪を掻けば、相手の剣へと。少し考える様にしていればふと顔を上げて。)…そうですね、武器の手入れは欠かせません。(軽く小首を傾げる。その得物をまじまじと見詰める。その視線もはずせば、また元通りの表情にて。)…さて、そろそろ失礼しますな。(店主と、彼に礼を。歩き出して、ふと振り返る。)まぁ、これはわっちの勝手ですが。またお会いできたら嬉しいですな。 [Tue 24 Jun 2003 13:10:37]
> 俺は実直なンが売りなんだけどなァ。 (ダハハと笑う男、残念乍らツッコミを入れる人間は居らず。一頻り笑えば、娘の質問に、) ン、コイツをな。大分血錆びちまったし、刃毀れも酷え。 (トントン、と背の大剣を軽く叩いて。己の命を預けるものだ、粗雑に扱う訳には行くまいが、然し男の懐は其れ程暖かくもなく。) [Tue 24 Jun 2003 12:57:25]
> お上手ですな。更に残念ながら、誉めても何を返せば良いものか。(態とらしく困った顔を作っては顎に手を当てて。冗句をヒトツ飛ばしては相手の風体軽く見遣った。冒険者、の様で。背負う大剣を見遣っては軽く感嘆を。)…剣士さんですな。今日は研ぎに? [Tue 24 Jun 2003 12:51:22]
> おォ、 (右手を軽く挙げて挨拶に返す。僅かに時間が過ぎれば氷が融ける様に。段々と元のへらへらした表情に戻り。) いンや。こんなトコでアンタみたいな別嬪の嬢ちゃんと逢うたァ思わなかったからな。 (何て、からかう様に。本音が何処にあるかは神のみぞ知る。其の言葉には店主からの皮肉が飛んだが、此の男、そんな事は意に介さずに。) [Tue 24 Jun 2003 12:43:12]
> (「ああ。」店主は相変わらずの無愛想さで。娘はといえば、男と同じ様な表情を浮かべて見せた。驚きの混じった其れ。ターバン巻かぬ娘は…否、「娘も」。暫し、言葉を止め。そしてようやっと、軽く頭を下げ。)…っと。コンニチハ。(挨拶を。驚きをもって此方見詰める男。少々不思議毛げ、見返した。)と、何でしょう?残念ながら店員ではないのですけど。 [Tue 24 Jun 2003 12:36:55]
> ッあー、降られた降られたァ。 (野太い声と枯草色の髪の無骨な男だった。無精髭も気に留めず、纏う胸当ては手入れされずに汚れていて。スラムの背景には似つかわしい事、此の上無い。) よォ、オヤジ。久し振りだァな、……お? (へらへらと店主に向かい挨拶するも、他の影を見つけて言葉は急に途切れる。其の表情から読み取れるのは「意外」、か。) [Tue 24 Jun 2003 12:29:49]
> (店主は、傍らの別の剣を手に取り、また磨き始めた。また、無言の狭い空間。無理に喋る必要も無い。扉の方向へと、足を向けた。この店は、何時来ても「こう」だ。金属に溢れて居て、静かで、薄暗くそして狭い。しかし、娘は其れを気にもせず。向き直ったままの扉が、開いた。ランプの炎に混じる自然光。軽く双眸を細めた。そして人影を、振り仰いだ。) [Tue 24 Jun 2003 12:26:54]
◆スラム > (街の寂れた場所にの人影が訪れる…) 『(古惚けた扉が開かれる。軋んだ音は宛ら新たな来客を知らせるベル代わりか。纏わり付く様な空気と共に顔を出したのは、)』 [Tue 24 Jun 2003 12:24:10]
> (「ほいよ。注文の品だ。」店主の言葉は、ぶっきらぼうに紡がれる。娘は其れを気にしたふうもなく、差し出されたナイフを受け取った。懐から出した、代価。其れを黒ずんだカウンターの上に置く。店主は其れを摘み上げると、引き出しの中に突っ込んだ。「大事にしてやんな。」店主の声は低い。元からこうだ。其の態度は。再度、頭を下げた。太腿に巻きつけたホルスターに、其れを挿した。) [Tue 24 Jun 2003 12:13:28]
> (立て付けの悪い扉が開く。来客であった。雨音と湿った空気と、茶色髪のずぶ濡れ娘。店主は不機嫌そうな顔をその侭に、顔を上げた。「お前さんかい。」床に落ちた影が揺らめく。娘は軽く頭を下げると、カウンターへと歩み寄った。閉められた扉が、僅かな光を遮断する。暗かろうと問題はなかった。店主はなにも云わなかった。) [Tue 24 Jun 2003 12:05:18]
商店 > (店主は、陰影の差した顔を俯きがちに、ナイフを柔らかい布で拭って居る。新しい布より、古い布のほうが良い。時折、其れをランプに翳して。刺々しい、しかし滑らかなライン。柄底に仕込まれた針。ナックルガードに刃を取り付けた其れ。何処か仰々しいが、其れは、戦うために創られたものであった。双眸を細めて、それを眺める。溢れる程の金属の中で、店主は独りだった。) [Tue 24 Jun 2003 11:51:45]
商店 > (其処は、薄暗かった。ランプの光ひとつしか無い。窓からは光すら差し込みもしない。壁には所狭しと金属が並べられて居た。否、犇いていたという方が正しかろう。あかあかと燃える火を移して、其れは誇らしげに煌いた。カウンターの中では、髭面の店主がナイフを磨いて居た。独特のカーブを描いた其れは、より一層輝いている様に見えた。ランプが近いせいも、あったのだろうけど。) [Tue 24 Jun 2003 11:37:37]
◆スラム > (街の寂れた場所に商店の人影が訪れる…) 『(其処は大して広くなく、そして薄暗かった。)』 [Tue 24 Jun 2003 11:28:46]
◆スラム > 店の親父の後姿だけが、ただスラム街に残る…) [Tue 24 Jun 2003 02:50:07]
店の親父 > 面倒な事は嫌いなんだがな。(ぶつくさ言いつつも、久々のまともな仕事。そして、完成の喜びようと、この男なら耐えられるだろうという、希望。カタリと椅子を引いて腰掛け、ダレトへと視線を向けた)で、どんな頼みだ?(ニィと口元を引きつらせて。今宵は長くなりそうだ……) [Tue 24 Jun 2003 02:50:05]
◆スラム > トリエの後姿だけが、ただスラム街に残る…) [Tue 24 Jun 2003 02:48:17]
トリエ > (こだわるな。どちらも。先程までのあの雰囲気も無しに。金貨のやり取りを眺める。どちらも不器用な程に正直で硬い。苦笑が混じれば無責任な応援歌が。雨は止まない。未だ、未だ。夢の濡れる夜に、汗と血と誇りの混じった其の店は、しばし明かりが途絶えなかったと云う。そんな話。) [Tue 24 Jun 2003 02:48:15]
◆スラム > ダレトの後姿だけが、ただスラム街に残る…) [Tue 24 Jun 2003 02:46:46]
ダレト > 負けだね。俺なんか、今だに負けッ放しだ。…惚れたカカアにゃ敵わねェ。今でも、な。(へらっとした声で言い放つのはー…そんな科白で。強気に返す嬢の言葉に、勢い好く裸の上半身をバンと叩いてまた豪快に笑う。其れァ愉しみだ!精々アイツを困らせてやれや!だなんて他人事にー…眠りの無い街、貧民窟。色鮮やかに染め抜いた、夜はまだまだ終わりそうにもないー…) [Tue 24 Jun 2003 02:46:41]
ダレト > (外は梅雨の夜雨に、凍える痩せ犬の鳴き声も寒々しいこんな夜更け。照らされる蝶は紙面にのみ舞う。懲りない奴と言われ、赤髭がにんまり笑えばー…予想出来ただろう、この男が頼むものは、矢張り懲りない仕事なのである。投げ返される金貨を受けて、指の間で閃かせた)まァ、仕事内容聞けば。この金貨じゃ足りねェッて気分に、なるかもよ?ゲン。 [Tue 24 Jun 2003 02:45:55]
店の親父 > ……おい。(机の上。金貨の光)お前の目は節穴か?これじゃねぇ(拾い上げ、そしてダレトへと投げた) [Tue 24 Jun 2003 02:41:29]
トリエ > (何を、思わず口元が引き攣った。恋を語られる阿呆。少なくても彼よりは経験不足だろうて。妻としても女としても母としても生きられなかった馬鹿は、反論する事すら出来ん。)………………負けで………すか…(だが、負けず嫌いな大人気ない性格でも在った。)……………勝ちま……すよ…(其のうち。無理な強がりを。本人を前にしたら、言葉を紡ぐ事すらままならんのに。) [Tue 24 Jun 2003 02:41:21]
店の親父 > ……懲りない奴だな。あれだけ痛がって、まだやるか?(大体の輩は一回で終わりにする。中には途中までしか出来ないやつもいる。多少の呆れを含んだ、笑み)朱彫りはしねぇぞ。 [Tue 24 Jun 2003 02:38:43]
トリエ > (殿方か職人か。どちらにしても店主の言葉。思わず微笑む。この界隈に時折居る強さの持ち主だ。泥の中ででも確かに息づく力が在る。)……………えぇ………(必要。不必要。確かに考えよう。刺青。其れを目の前にした故。陰気に隠れた双眸を細め、頷く。ランタンが細い悲鳴を上げて、蝶の絵を照らした。) [Tue 24 Jun 2003 02:38:29]
ダレト > …嬢よ、恋ッつーのはな…。大概独り善がりなモンだ…!惚れたモンが負けるのは常の事ッてな。うはは。(慰めになるのだろうか、そんな言葉を吐いては豪快に笑うがー…其れはつまり、この男も独り善がりな恋愛を経て今があると言うわけで。靴を脱ぐと、底を取り外して中から金貨を取り出しながら机の上に置く。銀貨ではない。金貨、である) [Tue 24 Jun 2003 02:38:26]
店の親父 > (奥の部屋へと入り…首だけを出した)それと、色が落ち着くまでしばらく時間が掛かる。あまりいじるな。(そういって、首を引っ込めた。カチャカチャと音。後布で手を拭く姿が現れる)……そっちの嬢も、これ見てもやりたくなったら来い。必要か、不必要か、よく考えてからな。 [Tue 24 Jun 2003 02:36:05]
ダレト > (実にたっぷりと時間を掛け、己が首裏を眺めてから。意を決したように、男は再度頷いた。首裏の皮膚が引き攣れるような感触だッたが、そんな痛みは針には敵わぬ。暫くして。言うのだ、終わろうとしているこの場に、あるまじき更なる追加)気に入った!ゲンの親爺の腕を見込んで、もう壱つ!【tanomi】があるー…ンだが!(懲りぬ、性格であるらしく) [Tue 24 Jun 2003 02:34:42]
トリエ > (と、云うか、独りよりってなんだろう。独りよがり。咳き込んだ。事にしよう自分。) [Tue 24 Jun 2003 02:34:01]
店の親父 > ……気に入ったなら問題ないな。(使用済みの皿、片手に持ち奥の部屋へと入り際)仕事人が2で良いって言ってんだ。素直に二枚置いて行け。 [Tue 24 Jun 2003 02:34:00]
トリエ > (沈黙は何だったか。店主の沈黙が在る意味有難く。金や銀より確実に価値が在ろう。知らぬが仏とはこの事か。)……………独りよ…りで……………すよ……(悔しさがしかし、引き攣り声に苦笑に変わる。何でだろう。己が女だな、と何と無しに思った瞬間。粋の字が鏡に映る。雨の翳すら届かぬ其処で、夜の闇に浮かぶ様だ。) [Tue 24 Jun 2003 02:33:19]
ダレト > …顔見て分かるな、嬢。そーか、ヤツに惚れッ放しか。男冥利に尽きるッてモンだな…!(笑い飛ばすも痛みに引き攣り声。而して、鏡の前に立ち、合せ鏡に己が首裏の一文字を見れば。其の朱々とした草書の前に実に不敵な笑いが口元に浮かんではー…消える事なく口端に乗り続ける。痛みに勝る満足感、"粋"の文字を見詰め、何度も大きく頷いた)…銀貨二枚じゃあ、勿体ねェな…。 [Tue 24 Jun 2003 02:30:42]
店の親父 > …どうだ?(自分では、会心の出来だろうと思う。良いのが出来るとは思っていなかったが、出来れば問題は無い。ダレトの後ろに大きな鏡を立てた)…………(トリエとの会話。実の事を言うと、首の後ろは人の急所であるから、当然神経も敏感だ。つまり、痛い。背や腕に彫るよりも格段に痛いのだ。あえて口に出す事はしないが) [Tue 24 Jun 2003 02:28:16]
トリエ > (痛みを甘んじ耐え忍び受け入れ刻む。其れでも何時かは其れを笑える日が来る。粋と云う字が頭から離れなかった。彼に相応しいとも思う。差し伸べられた手。掴み立ち上がれば。)……………有難う御座いま………(礼を言いかけ、続いた言葉に。)………っ……(云うのでは無かったと思った。心底。少々悔しそうに見上げる。其れが答えだ。寧ろ、惚れ直す、其れ自体が無い。いつも、惚れてる。何て悪循環。) [Tue 24 Jun 2003 02:27:39]
ダレト > …ッ、ィッテェ…。イイ根性、してンじゃ、…ねェか…ッ!ゲン!(息を漏らして笑う姿を見てしまえば、呻くように漏らして。手招かれるまま立ち上がる。傷口には触れたくとも触れられない。床の上で座り込む嬢へと手を差し伸べれば、其の微かな笑みに。粘り強い痩せ我慢の笑み向けて言うのだ)…アイツも、この修羅場を越えてンだぜ。惚れ直すか、嬢? [Tue 24 Jun 2003 02:24:07]
トリエ > (床に溜まった埃が酷く白いと思った。其の白さが網膜に痛い。何故だと考えれば緊張している間の瞬きの数を思う。成る程、是は大仕事だ。額より大粒の汗が眉間の間を通って視界を滲ませ。鼻筋を通って口を濡らした。咥えたパイプの頭が、力なく下がる。頭上で呻く船医殿に小さく笑った。衣服が汗と血を吸って重い。粋って、難しい。) [Tue 24 Jun 2003 02:20:30]
店の親父 > ……フッ(何気に、この痛がる瞬間が好きだったりする。それも相手が死んで居ないという、確認になるから)あぁ、鏡か。こっち来い。(そういって手招きするのは壁に掛かったカーテン。それを開けば大きな鏡。招いた本人は置くの部屋より、それよりも少し小さいが、それでも大きい鏡を持ってきた) [Tue 24 Jun 2003 02:19:57]
ダレト > (戒めが解けると同時にベッドに肘をついて上半身を持ち上、げ口から布をずらしてゼエハアと大きく息を吸う。脂汗は寝そべっていた部分をべったりと濡らしていた。声が直ぐには出ない。座り込む嬢の姿と、傍らの親爺とを見比べる。針は手際の良いものであッた。痛みも、少ない方なのかも知れない。泣かなかった。涙は出なかったと、自身に言い聞かせては手の甲で目元を拭い)……、鏡…!(見たい、と呻く) [Tue 24 Jun 2003 02:17:18]
ダレト > (挿し終えた後、色を鮮やかに浮かすための湯上げを思えば眩暈もした。この店主が如何するのかは知らぬが、聞いた事がある。刺青は、最後の仕上げに湯を掛けるのだと。其れと似た行為だろうか、待て、の言葉の後に冷たい感触が傷口とも呼べる場所を濡らせば)…!!(激烈な痛みが走る。言うまでも無く、頭は少し、動いていた。嬢の身体の下で) [Tue 24 Jun 2003 02:13:58]
トリエ > (肩の傷が悲鳴を上げる。槍で貫かれた右手。巻かれた包帯に染み出す血。其処は宵闇色。傷の悲鳴にしかし慣れた阿呆故。生きてる証拠は何処に在るのだろう。存在する事を生きる事の違い。黒インクが朱を浮き彫りに。其の対比に、目を奪われる。この一瞬に何故か、今が報われた気がした。)……………………………………ふ…………(小さく息を吐き。手を離す。その場にしゃがみこんだ。緊張が途切れた瞬間。雨音が帰ってくる。) [Tue 24 Jun 2003 02:13:57]
店の親父 > ……動いても良いぞ。 [Tue 24 Jun 2003 02:11:56]
店の親父 > (理に逆らう事無く、三人のいる空間もまた時が流れる。首裏の文字も、ほぼ完成していた。残る針はあと3本。トスッ…。トスッ…。刺し、抜き、刺し、抜き…そして、トスッ…。最後の一本が刺され、抜かれた。カチャリと音を立てて、使用済み針の束へと放り投げた。)……針は終わりだ。あぁ、もう少し待て(濡れた布を持ってきて、首筋にかいた黒のインクを落としていく。黒の下より浮かび上がる朱の「粋」。) [Tue 24 Jun 2003 02:11:26]
ダレト > (雨音は既に耳に届く事も無い。じりじりと過ぎ行く時間に、思考はただ針を思い、其処から外れる事も無く。次第に曖昧になる、霞む視界。自分の身体が痛みに反応して跳ねている事も認識出来なかった。其の動きは嬢が押さえ込む。時折ふと明瞭になる意識、慌てるように口布噛んでは動きを押さえ込んだ)……。(声は殺すも苦痛は殺せぬ。痛くなくなってしまえば、終わりだった。痛みが生きている証拠なのだから) [Tue 24 Jun 2003 02:09:23]
トリエ > (痛みに慣れろとは云えん。其の愚かさは身を持って今、償っている故。意識も在り、抵抗も出来ず、ただ痛みを受け入れる事。酷く無力で酷く残酷な其れを、しかし職人は確かな目で行っている。是が彫る事なのだろうか。生きる事。其の行為自体に刻む技。胸のうちで耐える船医殿の意思の強さに、驚きもした。余裕は、無いが。) [Tue 24 Jun 2003 02:05:55]
ダレト > (後半分。其れはどの程度の時間か、果ての無い事のように思えたが、一つ頷いては目を閉じる。続けてくれと其の背中は言っていた。大きく息を吸い込んで汗だくの顔を枕に埋める…黴臭いのは季節故か。首筋が熱を孕んで疼いていた)……。(息を詰める。上に、細い、けれど荒れた冒険者の手を感じながら) [Tue 24 Jun 2003 02:02:35]
店の親父 > (そして、ベッドの横へと立つ。空になった皿を、使用済み皿の合った場所へと置き、無数の針の入るそれを、置く)…続けるぞ。(一言声をかけ、そして再び針を刺していく。額に汗。眉間に皺を寄せ、ダレトの首筋を睨む視線はおおよそ60には見えぬ。) [Tue 24 Jun 2003 02:02:36]
トリエ > (ランタンに羽虫が当たる音がした。揺れる影がカァテンに映る。其れすらも映像としては脳に届くのに、理解は出来ん程に緊張していた。手の下の筋肉。抱え込んだ頭。汗で濡れる赤い髪が刺青の其れに良く似ている。)     (声を、出そうと思うが出来ない。気を抜けば彼が動く。痛みは人を生かし、同時に殺す事もやってのける有能過ぎる騎士故。傷に忠実な其れを彼ごと、押さえ込む。肩の傷が開いた。衣服を染めるのも、未だ) [Tue 24 Jun 2003 02:00:19]
ダレト > (寧ろー…もういいよ、とは、言えぬ。最早自身で動きを制する程の理性は消え掛けていた。痛みが、鮮やかに首筋を撫でるのだ。気を失ってしまいたい程だッた) [Tue 24 Jun 2003 01:58:23]
店の親父 > (皿を抱え、部屋を出る。二人の居るさらに奥の部屋、針の洗浄を行う為の部屋。無論、今は洗浄して…などしている時間は無い。先ほど持っていった皿とは別の皿を持ち、そして部屋に戻ってきた)……後半分だ。(カチャカチャと針を準備しつつ、声をかけた。先の見えぬマラソンレースは堪える。現在地くらいは教えてやろうと) [Tue 24 Jun 2003 01:57:59]
ダレト > (気が遠くなりかけては鮮烈な針の痛みに意識を引き戻される。突かれては、浮上、落ちては、針。混濁し始めてからが問題だった。既に何時間もそうしていたような感覚の中、替えを用意するとの言葉に、まだ続くのか、後どれぐらいだと問いたくなるが口を噤んだ。聞けば挫ける心を知っている)……。(圧し掛かる女もまた、汗ばんでいる事を知るは押さえ込む手や、滑りそうな肩の濡れ具合。悪いなと思うがもういいよとは言わない) [Tue 24 Jun 2003 01:54:44]
トリエ > (細い。余りに細く、そして余りに鋭い針。其れ一本の度に増す硬直。抱きかかえる様に押さえ込む頭。肩に掛かった右手が彼を、自分自身の汗で滑りそうだ。パイプごと噛締めた唇に滲むのは朱。噛みすぎた。永遠と続きそうに思えるのは其の規則制ゆえか。知らん。考える余裕も無い。店主の言葉に頷けば、顎より落ちた汗の粒。未だ、船医殿の頭を抱きかかえる。胸の辺りの彼の頭の感触。汗ばむのが分かった。血の様な汗だ。) [Tue 24 Jun 2003 01:52:05]
店の親父 > (それほど時間がたっているわけではない。が、1分が1時間にも思えるような、時の流れ。親父の右脇に置いてある、未使用の針の束。それの最後の一本を刺し、そして引き抜いた。漸く「粋」の偏の部分が出来上がった)……代えの針を用意する。少し待ってろ。 [Tue 24 Jun 2003 01:49:55]
ダレト > (顔面蒼白と、息が詰まる事で紅潮する色合いと。折り重なればただ顔色は悪く、額と言わず鼻の頭と言わず大粒の汗が伝い落ちては枕を濡らす。背筋が痛みに脈打った。涙は飲めば代わりのように吹き出る汗、じったり汗ばむは梅雨の湿気の作用もありー…時は刻々と進む。針が埋められては、抜き出される。声は漏らしたが全て布の内であり)…、!…!…ッ!(動きは嬢に封じ込められる) [Tue 24 Jun 2003 01:46:41]
トリエ > (手の下での船医殿の動き。かすかに在った筋肉の硬直する瞬間。合わせる様に力を込めるも、どうにも危ない。未だ、彼の理性の支配下だ。だから無事だった今の痛み。一瞬考え。)……………失礼し…………ます…(断りを一つ。其の侭肩に右手を置き。左手を胸で頭を固定する様な状態に。この方がもっと確かに押さえ込める。否、動かせん様に。いっそ、雨の様に無感情な針の動き。視線で追う。其の額に汗が浮かんだ。) [Tue 24 Jun 2003 01:44:55]
店の親父 > ……(入れた針、ゆっくりと引き抜けば、そこに赤の1点。一文字を書くための…1点。抜いた針を多くの針の乗る皿の隣、同じような、空の皿に置き新たな一本を取る。男の苦痛にも、ただ淡々と仕事をこなすのみ。一本をゆっくりとさし、そしてまた抜く。同じ動作の繰り返し。既に使用済み針入れには20近くの針) [Tue 24 Jun 2003 01:43:57]
ダレト > ……ッッ!!(悲鳴は布へと吸収される。其の鋭利な痛みを何と表現するか、正に刺される感触で。刺し始めの慣れぬ痛覚に思わず頭が浮きそうになるも、嬢の力に押さえつけられ、自身も必死で押さえ込み、動きは無い。其の一部だけが焼けるように熱くー…一気に玉のような脂汗が浮き上がった) [Tue 24 Jun 2003 01:40:24]
トリエ > (布と共に抑える頭。痛みとは人に意外な行動をさせる故。予想は出来ん。動ける様に膝を少し折り溜めるのは力。パイプを軽く噛んだ。動き出した店主の指先に。針が三日月の様な、月光に照らされた雪の様な輝きを。目を細め、見る。) [Tue 24 Jun 2003 01:38:09]
店の親父 > ……(針を、刺す。はじめ、軽くさし、そして長い針の先をトントンと叩き、入れていく。朱の色を含む針が首筋へと入り込む) [Tue 24 Jun 2003 01:36:45]
ダレト > ゲンね。担ぐにゃイイ名前だ。御誂え向きー…ッてな。(其の言葉を最後に、うつ伏せたまま口を閉ざす。絵筆の感触が首裏にヒヤリ辿ってくすぐッたい。ぐ、と強く頭を縛られ、固定され。手が何も無い硬いベッドの上で握りしめられた。動くなと言われ、了解と首を縦に振る事もしない。ただ、沈黙だけが。針が齎すであろう痛みを待つのだった) [Tue 24 Jun 2003 01:34:37]
トリエ > (洗い流したい過去は山ほど。取り戻したかった痛みも雨の粒程に。放られた布に慌て両手で受け取る。乾いた其の感触が余計に是からの事を予感させ。)………えぇ……ですが…………(出来るだけ暴れんで下さい、と。彼に敵うかは微妙だ。怪我も多い故。軽口混じりの本音。布を口に、そして頭へ縛る。)………………ゲン殿……(名を復唱するも声に含まれたのは緊張。生命の有無を左右する場所ゆえ。) [Tue 24 Jun 2003 01:32:37]
店の親父 > フッ、そう言ってられるのも今のうちだ。(軽い笑い。初めて見せる笑みかも知れない)俺はゲンだ。他にないなら始めるぞ。(細身の筆をもって、誰との首の後ろに文字を書く。多少、草書の入った文字。手早く、そして確実に。手馴れて作業)……これから針を入れる。絶対に動くな。動いて下半分が使い物にならなくなってもしらねぇぞ。(手に針を持ち、ゆっくりと、首筋へと近づけていった) [Tue 24 Jun 2003 01:30:33]
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TeaChat 1.6.3
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